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生産者を訪ねてvol.2 美味しいお米で地域を繋ぐ「ほたるの里 城河原」

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美味しいお米で地域を繋ぐ「ほたるの里 城河原」

 

「お魚が美味しいだろうとは思ってたけど、お米がこんなに美味しいとは思わなかった!」

 

 とある日、天草市イルカセンター2階の漁協レストランでテーブルを拭いていると、

宇城市からお越しだというご夫妻から、お米が美味しいという嬉しい一言が寄せられたことが

ありました。

 

ほたるの里 城河原のお米は、2階レストランで使われている。

現在、イルカセンター2階「漁協レストラン」でご提供させて頂いているお米、「ほたるの里 城河原」の蛍の里米

 

 確かにそれ以降も、何度もお客さまからお米をお褒め頂いたことがあります。

自分たちで食べていても、「こんお米は美味しかねー。」と話していましたが、お客さん

からおっしゃって頂けると新鮮な喜びとやりがいが湧いてきます。

 

 

 

一緒にやろうの精神でつなぐ農業の株式会社

ー 先日代表の本多幸人さんにお話しを伺ってきました。

 平成27年12月、耕作放棄地を解決する目的で始まった営農組合から(地域営農法人)

株式会社 ほたるの里城河原は発足しました。10人の生産者中心のグループから始まった

同団体は、今では43名の株主と重複する形で15名(うち稲作は10名)の生産者と共に

運営されています。

 何かしらの理由で耕作を続けられなくなる方から、農地をただ引き受けるのではなく

あくまでも「一緒にやりましょう」という方向性で田んぼを預かり、地主さんからは

そこで得た収獲を買い取るだけでなく、人手の必要な草刈りなどで時給をお支払い

しながら可能な限り“一緒にやる”という独自の運営方針をとられてらっしゃいます。

 

現在、耕作放棄地になるはずだった農地6町歩(6ha≒60000平米)を稲作(3町歩)を

中心に、いくり(すももに似た果実)やさつまいもの栽培、そこから作るジャムやこっぱ

もちなどの加工品なども含め、生産販売を行ってらっしゃいます。

一軒だけでは続けられなかった個人農業者を、城河原の集落を有志で会社組織化することで

維持継続し、農、環境、人、文化を繋ぎ合わせている会社なのだなと感じました。


 

ほたるの里 城河原の事務所で話を聞かせてくれた本多代表

 ほたるの里の事務所でお話される代表の本多さん。
まもなく新商品になる「もち麦」のラベルのデザインを見せてくださ
いました。
「3合のお米に15g~50gくらい混ぜて炊くと、栄養も食感も
上がるります。」と教えてくださり、香りを嗅ぐと美味しそうな
香ばしい麦の香りがありました。
 
 
  
 
 

60歳からの地方創生


 現在の構成メンバーは60代未満が5人ほど、それ以外は60代以上が中心になっていますが
みなさんまだまだ働き盛りのようです。ただ、だからこそ社会的に進むであろう定年延長には
疑問があると本多さんは社会に目を向けます。「まだまだ元気な60歳なら定年退職して天草でも
地方にでも戻れば、まだまだやれる。そこからでも農業を覚えて、まだまだ地方でも活躍できる。
貴重な力になる。都会で65歳、70歳まで働けるようになると、そこから地方で活躍できる
年数も減れば、農業を覚えていくのは難しくなっていく。僕は疑問だとはっきり議員さんにも
伝えています」と力強くおっしゃられていました。
 昔より、寿命が長くなり、元気な60代が増え、年金や保険問題などを考えると定年の延長は
意味のある政策だと思っていただけに、新たな視点を感じさせられました。
 また自ら生産し直売をしていることから、自社の特色などを消費者に理解して頂く為の情報
発信が必要ではないかという課題も感じられておりました。それは作る人と、食べる人それ
ぞれの意識になり、意義になっていくものだと思います。
 
 

二江の魚と、城河原の米がつなぐ未来


早期米コシヒカリを見る本多代表
毎年、5月末にほたるフェスタもある城河原。
地元のシンボルでもある蛍を自分たちのお米のブランド名にした。
写真は早期米コシヒカリの発育を見守る本多さん。
他、晩稲のヒノヒカリの田植えも終わったそう。
 
田んぼにはイノシシ用の電気柵が丁寧に張られている。
他、除草を目的にしたジャンボタニシが野生化し、田植え直後の
稲自体が食害に合うのも悩みの種だとか。
 
ジャンボタニシの卵が産みつけられた稲ジャンボタニシ
ピンク色のものはジャンボタニシの卵(佐伊津)ちゃんと雑草を食べているジャンボタニシ(佐伊津)

 本多さんに取材をさせて頂いた翌日、取材のお礼と合わせてもう一つだけ質問をさせて頂きました。
「本多さんたちにとってお米を作っていて一番のやりがいは何ですか?」
「そうですねー、今日もほたるの里のみんなと話していたんですが、昨日報告して頂いたように自分たちの
お米が美味しいと喜んで頂けたというのがやっぱり一番嬉しいですね。朝みんなにも伝えたところです。
今度、メンバーでイルカセンターに食べに行こうかという話も出ましたよ!」と嬉しい答えが返って
きました。私たちがお客さまから頂いた「お米が美味しかった」というお声は、イルカセンターの
レストランスタッフのやる気の肥やしになり、ほたるの里 城河原の生産者へ伝わり生産者のやる気の肥やしに
もなりました。このありがたい声の肥やしの繋がりが五和町を育み、また次のお客さまへと繋がるのだと感じました。
美味しいお米で地域を繋ぐ、「蛍の里米」はイルカセンター2階の「漁協レストラン」でお食事頂けますし、
1階の直売所「二江市場」で地方発送含め、ご購入いただけます。
これから新米が早期米コシヒカリ、晩稲ヒノヒカリと続きます。
二江の魚を活かしてくれる、城河原の美味しいお米との相乗効果を食べて頂くのが今から楽しみです。
 
詳しくはスタッフまでお気軽にお声がけください。
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