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漁師日誌 vol.2 「ウニを増やせ!」

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漁師日誌 vol.2 「ウニを増やせ!」

 

ムラサキウニ、来期の為に移植放流を!

 

 6月22日(土)午前8時、イルカセンター隣の天草漁協五和支所の前に地元の漁師の青壮年部が中心になって集まり、

ムラサキウニの移植放流が行われました。ウニの採捕の様子を青壮年部の部長、平木信之さんの船に乗せて頂き、取材させて

頂きました。二江のウニは天草の中でも特に美味しいと言われ、日本一美味しいとも言われたウニだそうです。

 

案内をしてくださった青壮年部の部長、平漁丸の平木さん通詞島沖の小亀灯台に集まる青壮年部の漁師さん水深5.8mの底が見える透明度

平木信之さん(中央)。今時期は小型底引きで天然の特大車海老を獲ってらっしゃいます。大切なのは日々の睡眠。体力勝負です。

小亀灯台に集まる漁師さんたち。透明度抜群。推進は5.8m。写真ではわかり難いかもしれませんが、海底が見えています。

 

 移植放流は、漁期の終ったこの時期、ムラサキウニの繁殖が順調だった場所でウニの餌になる海藻が枯渇して餌不足になることを

避ける為に、適度に採って海藻の多いポイントにお引越しする活動です。農業で言えば植え替えのような作業でしょうか。

この日は、二江まちづくり振興会の取り組みとして行われました。

 潮の流れが速かったため、小亀の灯台の根本(灯台によって流れが遮られ緩やかになる)で地元の漁師さんたちが集まり、裸潜組合の方がたが

次々に潜りウニを採っては、船の上のカゴに溜めていきます。

 

 

次々と船上に上げられるウニ海中での作業、ウニの密度管理の写真コンテナにたまったムラサキウニ
小さな手持ちの網にウニをためては上がって船上のコンテナに集めていきます。この日の写真では無いですが、素潜漁師さんはこんな風にウニを採捕しています。カゴの中には餌のクロメも混じっています。

 

ウニに食べられた昆布の仲間クロメ。採捕されたウニの計量青壮年部の集合写真
昆布の仲間のクロメ。二江のウニはこの旨味たっぷりの海藻を食べるから美味しい。この日は計150㎏?ほどウニを採捕しました。みなさまお疲れさまです。


 

ムラサキ色の花の様なウニ
この後、採られたウニは、海藻がよく茂ったポイントに漁師さんが放流されました。来年もたくさん海藻を食べた実入りの良いムラサキウニを採るための大切な取り組みです。何気なく食べているウニは漁師さんのこうした取り組みの賜物だったんですね。そしていよいよ来月7月からは宝多ウニ(ほたうにと呼ばれる赤ウニ)漁が始まります。漁期は例年なら9月初旬まで、一生に一度は食べて頂きたい絶品です。どうぞお待ちください。




 

 

 

 


 

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