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漁師日誌 vol.1 「深紅のトサカノリ漁」

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漁師日誌 vol.1 「深紅のトサカノリ漁」

 

裸潜組合 素潜り漁 木口敏樹さん

 
トサカノリ漁から戻ってきた木口敏樹さん
ここ天草市五和町二江には古来から素潜りを行う漁師さんがおり、裸潜(らせん)※組合という漁協の下部組織の中で漁業を営んでいます。現在裸潜の漁師さんは約40名。漁師日誌第一回目は、天草市イルカセンターの出荷者さんでもある若手の漁師「木口敏樹」さんを紹介します。
※裸潜(らせん)、裸潜漁
 アクアラングなどをつけず、ウェットスーツに足ひれ、水中メガネ、重り程度の軽装で、息の続く限り 
 潜り海底の貝やウニ、海藻などを捕獲する漁。海藻なら全員決められた時間内、ウニなら1日当たり指
 定のカゴ一杯分以内と、漁獲制限の点でも資源管理を行っている。
 
 
 

深紅の海藻「トサカノリ」漁

6/13(木)、10時から出航していた裸潜漁師さんたちが13時まで漁をした後、続々と天草漁協五和支所横の桟橋に戻ってきます。
この日の漁はトサカノリという鮮やかな赤い海藻。水揚げは合計で3tを上回ったそうです。刺身のつまなどで見たことがあるかもしれません。
鶏のトサカに似ていることからこの名がついたそうです。
 
 
 

トサカノリもいろいろ

水揚げされたトサカノリ緑いろが混じるトサカノリトサカノリとウバトサカ
水揚げされたトサカノリ漁場、天候などの状況で緑色になることも左の幅広がウバトサカ、右の赤が鮮やかなのがトサカ
水揚げされたそばから、赤の鮮やかなもの、緑色が混じっているもの、そして少し落ち着いた色合いで幅広で厚みもあるウバと呼ばれるものに分別されていきます。また赤いトサカノリも茹でると鮮やかな緑に、塩揉みして天日にさらすと、綺麗なピンク色になります。一つの海藻から3色にできるそうです。
 
 
盛り付けたトサカコンニャク、ポン酢とゴマ油塩でトサカコンニャクいまだけイルカセンターで販売しています。袋詰めされたトサカノリ
トサカコンニャクをポン酢やゴマ油と塩でイルカセンターでも販売しています

トサカノリとしても販売しています。

 

 

トサカコンニャクとは

ここ一帯では、このトサカノリを煮固めてコンニャク状にしたトサカコンニャクという郷土料理があり、
木口敏樹さんもトサカコンニャクもイルカセンターに出品されています。
トサカは3月と、6月だけの収穫、いつでもある訳ではありません。今まさに旬の時期といえるでしょう。
「6月いっぱいは天候を見てトサカノリ漁はあるけど、いまだけだよ」と木口さんが教えてくれました。
イルカセンターで見つけたらオススメです。
オススメの食べ方は、ポン酢かレバ刺しのようにゴマ油と塩。辛子酢味噌でも美味しいそうです。
滑らかな舌触り、クセの無い中にわずかに磯の香り。

 

鮮やかなピンクに、トサカノリの塩蔵風景

トサカに塩を振りかけて塩を入れて強くも見込むと水が出てくる干している途中のトサカノリ
まずトサカに塩をまぶし手で強く揉んでいくと、水が出てきます1日天日干ししたもの、鮮やかなピンク色に
水揚げ後、船を自宅近くの港に戻し、すぐさま自家用分の塩蔵作業が始まりました。
強く塩をまぶし、手で揉みこんでいきます。前日おなじ作業をしたものが鮮やかなピンク色になっていました。もう少し乾くと完成です。
しっかり乾かしたトサカノリは保存され、お祝い事や法事などの行事の際に使われるそうです。
トサカコンニャクもこの塩蔵の行程を取らないときれいな赤紫色にはならず、鍋で練って、一晩寝かせるなど作るのに非常に手がかかる品なので、
少量づつ、作れる暇がある時にしか作れないそうです。
 
6月、イルカセンターでトサカノリや、トサカコンニャクと出会えた方はいまだけの海の恵みをぜひお買い逃しなく。
 
木口さんは他にも、魚のすり身や魚肉で作ったコロッケなどを販売されているほか、素潜り以外の漁もされています。
 
今日もトサカコンニャクありますよー!

 
 
 
 
 
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